ステージダンサーになるための要素や意識することとは？ ／TAICHI【ダンサーインタビュー Vol.2】

TAICHIの経歴について

一世風靡をしたダンスチーム「KRUD」を皆さんはご存知でしょうか？

テレビ番組でのレギュラー出演やダンサーとして幅広く活動する他、
ストリートファッション誌にモデルとして出演し、
コラボレーション発売された限定ウェアにプレミアがついてしまう現象が起きるほど
熱狂的なブームを起こしたチームに所属していたTAICHI 。

近年では、メジャーシーンやアンダーグラウンドシーンでの経験をもとに、
LDHアーティストやEXPGで数々のステージディレクションをつとめています。

日本のエンタテインメントの最前線で長年活躍するTAICHIに
現在のダンサーの悩みをぶつけてみました。
 今回は、「ステージダンサーに求められることは？」というお題に答えてもらいました。

ステージダンサーになるためには？

― ステージダンサーになるためには、どんな要素が必要でしょうか？

シンプルに挨拶ができて、コミュニケーション力や人を思いやる心を持ち、
アーティストや演出家からのどんな要求にも楽しんで取り組める人ですね。
ダンススキルだけではなく、人間力の成熟も重要な要素だと思っています！

― 数々のステージ演出で、ダンサーに世界観など要求するかと思うのですが、やはり多くのジャンルを踊れる方がいいでしょうか？

アップテンポだけではなく、
バラードや表現の幅を広く対応できることに越したことはないので、
様々なジャンルの知識や経験は必要だと思います。
そして、様々なジャンルが踊れるほど、
仕事＝キャスティングから声がかかる確率は高い傾向にあります。
自分の可能性を広げるつもりで挑戦してほしいと思っています！

ステージダンサーになるために心がけることは？

― ステージ演出に興味を持つことは大切でしょうか？

そうですね、ステージ演出の前に
まずは、人に見られていることを意識して
ファッションやパフォーマンスをSNSに投稿するなどして
自身の意識を高めることが大切です！！
自然と自分が得意とするパフォーマンスの魅せ方が見えてくると思います。
それから、いろいろなLIVEに興味を持ち、海外のアワード等見て、
音楽やアーティストLIVE情報にアンテナを張りアイデアの参考にすることで、
より演出理解度が高まり自分の財産になっていくと思います。

― 普段のレッスンで意識すべきことはありますか？

インストラクターはステージ経験がある方々なので
率先して技術はもちろん、角度など見せ方も学ぶようにするといいですね。
また鏡だけ見てレッスンを受けるのではなく、
その先にステージ上に立っている自分を意識してみるといいと思います。

― 魅せ方の意識についてとても大切だと理解できました。ライバルと差をつけるために重要なことは？

自分の得意分野を知り、諦めたり心折れたりせず楽しんで磨き続けることです。
その中で失敗することもあるでしょう。
ミスは誰でもすることなので、ミスしても焦らず楽しんで対応すること！
次のステージには同じミスがないように心掛けること！
この繰り返しが大切だと思います。

最後にONLINEで頑張る皆さんへ一言

部屋をレッスンに集中しやすく片付けたり、
個人スタジオのレンタルなど、
集中しやすい環境を整えて取り組んでみてください。
先を急がず、自分の身の丈にあったレベルから楽しんで取り組めれば
自ずと次を目指す場所が見えてくると思います。
頑張ってください！！

■TAICHI プロフィール
所属 DANCE TEAM：「KRUD」
TV出演・LIVEでのダンサー活動や、アーティスト活動での経験を生かし、
国内アーティストのLIVE,MV等の振付師・ステージングを現在も続けており、
日本のエンタテインメントを長年、最前線で活躍している。